初音ミクがLinuxで動くようになってほしい。持っていないけど。
VSTは移植性のあるDTM環境を実現するにあたって最大の障壁になるのではないかと思う。SMFの作成にはMMLコンパイラを使えば良いが(本当か)、VSTは、プラグインAPIを通じて実装されるのが単なるネイティブコードなので、それだけでは移植性が低い。OpenGLなどを使えば、ある程度クロスプラットフォームなコードが書けるかもしれないが、どうせなら移植性のあるmanaged codeで実現すれば、Win/MacだけでなくLinux上でも動作するVSTが書けるではないか。
そんなわけで、今VST.NETというプロジェクトに注目している: http://www.codeplex.com/vstnet
これ自体はWindowsのみを前提としているように見えるが、VSTのAPIを呼び出している部分を書き換えれば、MacやLinux上でも使い物になるかもしれない。場合によっては開発に積極的に関与してみようかなあとも思っている。
Linux上でVSTあるいは類似の機能を実現するフレームワークは、いくつか存在している。wineを利用する物もあるし、あくまで独自に枠組みを用意しているものもある。VST.NETからのP/Invokeで済むのであれば、大きな障壁にならないのではないか。
もっとも、VST.NETはGPLv2で公開されていて、クローズドソースがほぼ全体を占めるVSTにおいて、VST.NETが採用される可能性はあまり高くないとも言える。その場合は、独自にライブラリを作成することになるかもしれない。VST.NETは比較的大規模なライブラリなので、これに追従するのは大変そうではあるけど。
追記: ソースコードを眺めてみたが、それなりに大規模なunmanaged C++ projectのコードが存在しているようだ。このままでは移植生は高くないな。
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