今使っているPCがVistaなのだけど、購入したのがほんの数ヶ月前なので、Windows 7へのアップグレード権もほぼ無料で付いてきた。7は失敗作Vistaよりは多かれ少なかれマシであるようなので、7に移行しようかと思っていた。
しかし、どうやらプロプラエタリOSの移行でネックになるのは、プロプラエタリドライバしか配布していないハードウェアが新しいOSでサポート対象になるかどうか、であるようだ。いま手元にRoland SC-8820があるのだけど、Webで簡単に調べてみたところ、RolandはどうやらWindows 7のドライバを提供しないらしい。
しかし、Windows 7のカーネルはVistaとあまり変わらないはずだ。Vistaで動作して7で動作しないとしたら、一体どのような変更が7で加えられたのだろうか。そう思って調べてみたところ、むしろVista SP1では、Windows 7で使用されるドライバのモデルと整合するように、いろいろ手を加えたはずだということが分かった。だとしたら、Vista SP1までドライバが提供されていた製品が、Windows 7で動作しなくなるとしたら、それはだいぶcorner caseなのではないか。
そう思ってさらに調べてみたら、どうやらVista互換モードでドライバのインストールを実行すれば、MIDIデバイスとして認識するようになるらしい。どうやらドライバにまで互換モードがあるようだ。
2010-05-06 追記: ...と思っていたのだけど、実際にWindows 7にアップグレードして互換モードでドライバをインストールしようとしても、不明なエラーで失敗してしまうようだ。VectorにはSC-8820で動作確認したという報告があるのだけど、これがウソである可能性は考慮しておくべきだった。これはWin7にアップグレードするべきではなかったかもしれない。
ちなみに、Windows 7とだいたい同じくらいの時期に登場したSnow Leopardでは、何も手を加えなくてもドライバがきちんと機能しているようだ。こちらの方がOSのAPIの不安定ぶりが大きいように思うのだけど、Core MIDI Serverに変更が無かっただけなのかもしれない。
もちろんLinux環境では、大きな変化も無く安定して動作している。こちらも11月に出たOpenSUSEに刷新したばかりだ。Linux環境では、pulseaudioが大きく進化していることはあるけど、alsa midiまわりで大きく変化することは無いだろう。