今日はかなり余談。
最近...に限った話でもないけど...Googleは以前から社内でかかえていた...と思われる...Web技術を公開してきていて、独自色が目立つようになってきた感がある。nacl (native client), protocol buffer, wave protocol, SPDY, あと微妙に関係ないところでgolang...そのうち「何でも自社技術で」みたいなことになりはしないかと思わなくもない。ともあれ、どれにもあまり深入りしてはいないのだけど、それぞれなかなか面白そうに思う。(他にもnoopとかmapreduceとかopensocialとかandroidとか、googleの技術はいろいろあるけど、際限が無いのでこれくらいで。)
goはいずれGAEでサポートされるようになるだろうし(そのためにあるものだと思っている)、まだforeign function interfaceの実態が見えてこないので様子見としている。ffiが使えるようになれば、既存のライブラリやフレームワークとembedded APIを通じてinteropできるようになるだろうから、期待している。けど、一方でnaclの時も似たような期待をしていて、未だにそういう現実が来ていないことを考えると、そっちの未来は来ないかもしれない。
waveは(gadget APIだのrobot APIだのにはあまり興味が無く) protocolに興味があって、中で使用されているXMPPなども読んでみたりしたのだけど、あまり深入りしていない。XMPPのC#ライブラリなんかは、ほとんどがフリーソフトウェア (free as in speech)なので、組み込み向きではなく、たとえばiPhone向けにはフルスクラッチで作る必要がありそうだ。waveではprotocol bufferも使用されていて、これのC#版はそのまま流用できるのではないかと思う(開発しているのも知り合いみたいだし)。今あるwaveのUIはあまり気に入っていない。ブラウザ向きではないのだと思う。この観点では、既に登場してきた他のサーバ実装についても、あまり期待していない。
SPDYはHTTP 1.1みたいに、少しずつWebを変えていくことになるかもしれないとは思う。Windows Liveの開発者から「これはHTTPのembrace and extendだ」などと嫌悪の声が上がっていたので(勘違いも甚だしいと思うけど)、liveは対応しない可能性が低くないと思うし、IEも対応しない可能性はある。でもそうするとIEは他のブラウザに比べてただ遅くなってしまう。MSがいくら自社でSilverlightで高速化できたとしても、Silverlight自体はブラウザ中立技術だからこそ「ActiveXとは違って」普及しているわけだし、他所のサイトまで変えることは出来ない。既にHTML5対応の遅れでwaveなんかは開けなくなっているし、IEは今のままでは技術的に可能なことを政治的に実現できなくなる可能性が低くないと思う。この方面でも旧弊を駆逐する新しい波があると良いのだけど。
まあWeb方面は手が付けられるようになったら適当につけてみよう、くらいに(は)思っている。
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