演奏終了時にキーボードをクリアするようにして、リングメーターを追加して、mldspにキーオンメーターとパンポットを追加したら、画面構成としてはかなりリッチになってきた。あとは
- 疑似スペアナがダミー
- LFOというかモジュレーションの表示がダミー
- 音色/バンクの表示が必要。もともとパンポットの下に置くつもりだったのだけど、音色名の概念が存在しないFM音源などとは異なり、MIDI音色は番号と音色名の並列表記が望ましいので、空間的に足りない。
- スキップ関連命令が未実装
- パフォーマンス改善の余地が大いにある
といった問題がある。しかし、現時点でもうベータ版としてリリースするには申し分の無い出来だと思う。
しかしちょっとばかし困った問題がある。mldsp自体はreadyなのだけど、portmidi-sharpが前提とするportmidiのautotoolizationがまだちゃんと出来ていないこととと、dependencyであるtsukimiの完成度があまり高くないのであまりリリースしたくはないということだ。
tsukimi自体processingのコードをプリプロセスしてC#のコードに変換するだけのやっつけ設計なので、完成度もへったくれも無いという気はしなくもない。実はtsukimiを依存関係から切り捨てるのは難しくないのだけど、tsukimiを使って作ったんだよということ自体は宣伝したいので、切り捨てるとしても今すぐにではないと思っている。
というように、ややこしい問題があるのだけど、実のところ、Web版についてはブラウザから実行できるため、ソースをほしがる人がそんなにいるとも思えない。そうすると主な問題はMoonlight.Gtkバージョンの配布ということになるのだけど、それはつまり、portmidiのパッチもLinux版だけで事足りるだろうということになる。Debianには共有ライブラリ版が存在しているようだし、OpenSUSE Build Serviceの使い方をちょっと勉強して、共有ライブラリ版のパッケージを置いておけば足りるだろう。後は、tsukimi自体はもうmldspのリリースソースに含めてしまうという手があるかと思っている。
何となく方向性は見えてきたけど、やはりportmidiのパッケージングが一番面倒くさいな。全くやったことのないことだし。
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